エー・アール・ティという社名には、
「Artisan(職人)」と「Artist(芸術家)」の二つの意味が込められています。
確かな技術を持ちながら、コツコツと努力をするストイックな精神は、職人のように。
豊かな感性とひらめきを抱き、ためらいなく表現する大胆さは、芸術家のように。
その二つの気質を持ち合わせたスタッフたちにより、少数精鋭をモットーに雑誌作りを行ってきました。
1988年、福岡・博多の地で産声を上げた「月刊はかた」は町の皆様に育てられ、もうすぐ創刊30年を迎えようとしています。その間、2007年に「月刊九州王国」が、そして2009年には「月刊江戸楽」が誕生しました。どの雑誌も目指している方向はみな同じ。雑誌を通して、読者の知的好奇心が刺激され、また「行ってみたい」「食べてみたい」という行動の原動力が湧いてくるような一冊を目指しています。人々が動くことで地域は活性化され、エリアの空気は流れ出します。福岡、九州、そして東京という町に住む人が、町に関わる人が、より好奇心を持って元気に動き出せるような、微力ながらそんな一助になれればという想いです。
最近では、自社媒体以外にも企業の広報誌や会社案内、他誌の連載や自治体のパンフレットなど多くのご依頼をいただくようになりました。どんなものを作るときも、紙に文字が載った瞬間、それは言葉となり文章となり、命を吹き込まれた大切なメッセージになるのだという気持ちで取り組んでいます。少しでも多くの人の「想い」が届く一文を書き続けられるように。一枚の紙切れが大切な宝物になる、その初心を忘れない出版社でありたいと願っています。